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「ペデストリアンデッキ」―この和製英語を直訳すれば「歩行者用デッキ」、一般には「高架歩道」と訳されています。さらにペデストリアンデッキと歩道橋との差は何かといえば、「広場機能」の有無でしょう。
ペ デストリアンデッキの国内第1号は昭和48(1973)年に千葉県のJR柏駅東口に登場したもので、それ以来、今や全国で百二十カ所以上設置されていま す。ペデストリアンデッキは駅前再開発、ひいては都市再開発の有力な手法として定着したといえるしょう。しかし、問題がないわけではありません。
問題点を東京西部のハブ都市、立川市での例で説明してみましょう。
米 軍基地返還後、発展めざましい立川でデッキが本格開通したのが平成13(2001)年。JR立川駅の地上ホームに降り、階段を上がって東改札口を出て右に 行けば北口、駅の二階フロアが迫り出した状態になっているデッキを歩けば自動車を気にすることなく、伊勢丹や高島屋、パレスホテルに二階から入っていける 仕組みになっています。さらには、オフィスのあるビルにも二階から入れ、一日中、地上に下りることなく仕事に、食事にと過ごすことができます(写真 [1][2]参照)。こんな便利さの中にある不便さを指摘して、これからデッキを建設しようとしている地域の参考にしていただきたいと考えています。ま た、将来はこのホームページを通じて不便解消のアイデアを交換することができればと願っています。
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