「創作記念日」のホームページに平成14(2002)年に掲載した語呂合わせのアイデアです。この当時、すでに『ロボットの日』という表現はありましたので、「発案者はどなたか?」とネットを使ってかなり調べたのですが、「手塚治虫(治)さんが『鉄腕アトム』の中で、ロボットに月に一回休日を与えるために『ロボットの日』を描いたのが最初では?」という説明が2,3件ある程度でした(注1)。
しかし、具体的な日付については言及されておらず、「記念日」という発想ではないと推察されました。ましてや「6月10日」を指定する発想はどこにも見当たりませんでしたので、新しいアイデアとして掲載したしだいです。
平成19(2007)年06月07日のサカエ経済新聞ヘッドラインニュースで、「ロボットミュージアム(名古屋市中区錦3…)で6月9日・10日、『6月 10日』にちなんで語呂合わせ設定したイベント『ロボットの日』を開催する。『ロボットの日』は同館運営事務局スタッフが『ロボットと人がもっと身近な存在となるよう、浸透していくよう』という思いを込めて定めたもので…』」と報道されました。しかし、ロボットミュージアムが9月30日で閉館(一時休止)となってしまったために、『ロボットの日』はいま盛り上がりを欠いています。
日本がロボット大国であり続けるには、平成18年からスタートした「ロボット大賞」で表彰するばかりではなく、草の根的な運動も盛り上げていく必要があるのではないでしょうか。
(注1)『鉄腕アトム(3)』の「マッド・マシーンの巻」では、「ロボットで初めて代議士になったコルト議員がロボットのために政府に『機械の日』の案を出したのです。…ひと月に一日、機械たちの休める日ができたのであります』とあり、さらに「『機械の日』に反対であるフーラー博士がマッド・マシーンから狂った電波を出してあらゆる機械を狂わせてしまおうとすると、鉄腕アトムがこれを阻止。これに感激したコルト議員が『機械の日』を『アトムの日』に変更した」としています。すなわち、『ロボットの日』という表現はどこにもありませんから、『ロボットの日』の発案者はいまだにわかりません。なお、蛇足ですが、趣旨は異なりますが、『機械の日』は平成18(2006)年に日本機械学会により「『機械の日』は8月7日」とされました。また、『アトムの日』は現在の『鉄腕アトムの日(1月1日)』に引き継がれているといえるでしょう(『アトムの日』は別の趣旨で使用されているケースもあります)。
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